栄養士・調理師監修

足のむくみ・冷え・血圧が気になる方のためのガイド

原因・日常の工夫・食事との関係・いつ病院へ行くべきかまで

📋 栄養士・調理師監修|2025年更新
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的な診断・治療を目的とするものではありません。症状がある場合は必ずかかりつけ医にご相談ください。

足のむくみの原因と自分でできる対策

📌 このセクションのポイント
  • 高齢者の足のむくみは「心臓・腎臓・静脈」の問題が原因のことがあります
  • 両足が同じようにむくむ場合と片足だけの場合で原因が異なる可能性があります
  • 急にむくみが強くなった場合は医師への相談をおすすめします
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心臓・腎臓の問題

心不全や腎機能の低下があると、体内の水分を適切に排出できず、むくみが起きやすくなります。両足がむくむ・横になっても取れない・息苦しさを伴う場合は特に注意が必要とされています。かかりつけ医への相談をおすすめします。

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静脈・リンパの問題

足の静脈の弁が弱くなると血液が逆流して足にたまりやすくなります。長時間の立ち仕事や座り仕事、運動不足も静脈のうっ滞を招く場合があります。弾性ストッキングの使用が参考になる場合があります。

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薬の副作用

カルシウム拮抗薬(降圧薬の一種)や一部の消炎鎮痛薬などにむくみを引き起こす副作用がある場合があります。新しい薬を始めてからむくみが出た場合は担当医に相談してください。

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塩分・水分バランス

塩分の摂りすぎは体内の水分を保持しやすくします。ただし高齢者の場合、極端に水分を制限するとむくみの悪化につながる場合があるため、バランスが大切です。こまめな水分補給と適度な運動が参考になります。

💡 日常のむくみ対策(すぐできること):
  • 足を心臓より高い位置に上げる(横になってクッションを足の下に)
  • ふくらはぎのマッサージ(足首からひざに向かってさする)
  • こまめに歩く・長時間同じ姿勢を避ける
  • 弾性ストッキングの使用(医師または薬剤師に相談)
  • 塩分を控えめにする(食塩6g/日未満が目安とされています)

手足の冷えの原因と対策

📌 このセクションのポイント
  • 高齢者の冷えは「血行不良・自律神経の乱れ・貧血・甲状腺の問題」などが関係する場合があります
  • 「冷え性は体質だから」と放置せず、原因を探ることが大切です
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血行不良

筋肉量の低下・運動不足・長時間の座りっぱなしは末梢血管への血流を低下させ、手足が冷えやすくなる場合があります。適度な運動・入浴・ふくらはぎのストレッチが参考になります。

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自律神経の乱れ

加齢とともに自律神経の調節機能が低下し、体温調節や血管の拡張・収縮がうまく機能しなくなることがあります。規則正しい生活・十分な睡眠・ストレス管理が参考になります。

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貧血

鉄分不足による貧血は全身の酸素運搬能力を低下させ、手足の冷えにつながる可能性があります。血液検査で確認できます。レバー・あさり・ほうれん草などの鉄分が多い食材が参考になります。

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甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンが不足すると代謝が低下し、冷え・疲労・むくみ・体重増加などが起きることがあります。血液検査で診断できるため、症状が続く場合は医師への相談をおすすめします。

💡 冷え対策の工夫:
  • 重ね着・腹巻き・レッグウォーマーなどで体幹・末端を温める
  • 湯船に浸かる(38〜40度のぬるめのお湯で10〜15分)
  • ふくらはぎのマッサージ・足首回しなどのストレッチ
  • 生姜・根菜類(にんじん・ごぼう・れんこんなど)を食事に取り入れる
  • 就寝時は靴下・湯たんぽで足元を温める(ただし低温やけどに注意)

血圧が気になる方へ

📌 このセクションのポイント
  • 高血圧は自覚症状が少なく「沈黙の病」とも呼ばれます
  • 定期的な測定・記録が管理の基本です
  • 生活習慣の改善(食事・運動・睡眠)が血圧管理に関係するとされています
⚠️ 重要:血圧の治療・薬の調整は必ず医師の指示に従ってください。自己判断で薬を止めたり変えたりすることは危険です。
生活習慣の工夫目安・期待される働き
減塩(食塩6g/日未満)塩分の摂りすぎは血圧を上昇させる要因のひとつとされています。だし・香辛料・酸味で味の満足感を高める工夫が参考になります。醤油は「かける」より「つける」習慣も参考になります。
有酸素運動(週3〜5回)ウォーキングなどの有酸素運動を継続することで血圧が低下するという報告があります。「息が弾む程度」の強度で20〜30分が目安とされています。
体重管理体重が増えると血圧が上がりやすくなる傾向があるとされています。適正体重の維持が参考になります。
禁煙・節酒喫煙は血管を収縮させ血圧を一時的に上昇させます。過度の飲酒も血圧上昇に関係するとされています。
睡眠・ストレス管理慢性的な睡眠不足・ストレスは血圧を上昇させる可能性があります。7〜8時間の睡眠が参考になります。
起立性低血圧への注意急に立ち上がるとふらっとする場合は「起立性低血圧」が考えられます。ゆっくり立ち上がる習慣・水分補給が参考になります。

チェックリスト

⚠️ 「片足だけが急に腫れた・赤くなった」は深部静脈血栓症の可能性があります。すぐに医療機関を受診してください。

循環を助ける運動(詳細手順)

📌 このセクションのポイント
  • 座ったままでもできる運動が中心です
  • 1時間に数回行う「ながら運動」が効果的とされています
  • ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、血液を心臓に戻すポンプ機能があります

① ふくらはぎポンプ運動(座ったままでOK)

ふくらはぎの筋ポンプ機能を使って、足の血液・リンパを心臓に戻す効果が期待されています。

  1. 椅子に座り、足の裏を床にしっかりつけます
  2. ゆっくりかかとを上げます(つま先立ち、3秒かけて)
  3. 3秒キープします
  4. ゆっくりかかとを下ろします(3秒かけて)
  5. 20〜30回繰り返します
  6. 1時間に数回行うのが参考になります
💡 テレビを見ながら・仕事の合間にも行えます。デスクワーク・長時間の移動の際にも活用できます。

② 足首まわし(座ったままでOK)

足首の関節可動域を維持し、末梢の血流促進に関係するとされています。

  1. 椅子に座り、片足を少し浮かせます
  2. 足首をゆっくり大きく内回しに10回まわします
  3. 次に外回しに10回まわします
  4. 反対の足も同様に行います
💡 朝起きたときや長時間座った後に特に効果的とされています。むくみが気になる夜に行うのも参考になります。

③ ふくらはぎのマッサージ

足に滞留した血液・リンパ液を心臓に戻す効果が期待されています。

  1. 椅子に座り、片足を反対の太ももの上に乗せます(または床に座る)
  2. 両手でふくらはぎを包み込み、足首のあたりから膝方向に向かってゆっくりさすります
  3. 少し圧をかけながら10〜20回さすります
  4. 反対の足も同様に行います
💡 入浴後・就寝前に行うと特に効果的とされています。マッサージクリームやオイルを使うと肌への負担が減ります。
⚠️ 皮膚に傷がある・静脈血栓症の疑いがある方はマッサージを避けてください。

④ 足上げ(下肢挙上)

重力を利用して足にたまった血液・リンパ液を心臓方向に戻す効果が期待されています。

  1. ソファや床に横になります
  2. クッションや枕・丸めた毛布などを足の下に入れます
  3. 足が心臓より高い位置(15〜30cm程度)になるようにします
  4. そのまま10〜20分リラックスします
💡 テレビを見ながら・就寝前に行えます。長時間立ちっぱなしの後に特に効果的とされています。

⑤ ウォーキング(循環改善・血圧管理に有効)

全身の筋肉を使うウォーキングは血流促進・血圧管理・むくみ予防に幅広く関係するとされています。

  1. 準備運動として足首回し・ふくらはぎのストレッチを5分行います
  2. 背筋を伸ばし、やや大きめの歩幅で歩き始めます
  3. 「会話ができる程度」のペースで20〜30分歩きます
  4. 週3〜5回を目安に続けます
  5. 終わったら足上げを10分行うとさらに効果的とされています
💡 ウォーキング後のふくらはぎポンプ運動・足上げを組み合わせると循環改善に相乗効果が期待されています。
⚠️ 心臓・腎臓に疾患がある方は運動の前に医師に相談してください。

食事との関係

栄養素・食材関係する働き多く含む食材・注意点
カリウムナトリウム(塩分)の排出を助け、血圧の調整に関係するとされています。ただし腎機能が低下している方は摂りすぎに注意が必要です。バナナ・アボカド・ほうれん草・里芋・納豆・きゅうり
鉄分貧血による冷え・動悸の改善に関係する可能性があります。ビタミンCと一緒に摂ると吸収効率が高まるとされています。レバー・あさり・ひじき・小松菜・プルーン・豆類
EPA・DHA(青魚)血液をさらさらに保つ働きが期待され、血行改善に関係するとされています。サバ・イワシ・サンマ・鮭(週2〜3回が参考になります)
生姜・根菜類体を温める効果が期待される食材とされています。特に生姜は血行促進に関係するとされています。生姜・にんじん・ごぼう・れんこん・かぼちゃ・玉ねぎ
減塩の工夫血圧管理・むくみ予防に直結します。食塩6g/日未満が目安とされています。だし(かつお・昆布)をきかせる・酢や柑橘類の酸味で塩分感を補う・醤油は「かける」より「つける」

いつ病院に行くべきか

🚨 すぐ受診(救急も検討)

  • 胸の痛み・息苦しさ・突然の激しい動悸
  • 片足だけが急に赤くなって腫れた(深部静脈血栓の可能性)
  • 血圧が急に非常に高くなった(180mmHg以上など)または低くなった

⚠️ 早めに受診

  • むくみが急に強くなった・横になってもむくみが引かない
  • 血圧が連日160mmHg以上
  • 動悸・息切れが続く
  • 体重が急に増えた(数日で2〜3kg以上)

💡 かかりつけ医へ

  • 慢性的な冷え・軽いむくみ・血圧の相談
  • 内科・循環器科・腎臓内科を紹介してもらえます
  • 弾性ストッキングの適切な選び方の相談

よくある質問

むくみを取るために水分を控えた方がいいですか?
一般的には逆効果になる場合があります。水分を極端に控えると血液が濃くなり、むくみや血栓のリスクが高まる可能性があります。むくみの原因が心臓・腎臓の問題でない限り、こまめな水分補給と運動で循環を促す方が参考になります。水分制限が必要かどうかは医師に確認してください。
弾性ストッキングは自分で選んで使ってもいいですか?
市販の弾性ストッキング(着圧ソックス)は一般的なむくみ予防として使われています。ただし動脈硬化が進んでいる方や足の血流に問題がある方は、締め付けが強いものは逆効果になる場合があります。医師または薬剤師に相談してから使用することをおすすめします。
血圧の薬は一生飲み続けないといけませんか?
高血圧は多くの場合、生活習慣の改善で数値が改善することがあります。薬を始めた後でも、減塩・運動・体重管理などを続けることで薬の量を減らせる場合があるとされています。ただし自己判断で薬を止めることは危険です。必ず担当医と相談のうえで対応してください。
急に立ち上がるとふらっとするのはなぜですか?
「起立性低血圧」という状態が考えられます。急に立ち上がると重力の影響で血液が下半身に溜まり、脳への血流が一時的に低下することで起きます。対策としては「ゆっくり立ち上がる(座位で少し待ってから立つ)」「水分・塩分を適切に摂る」「弾性ストッキングの使用」などが参考になります。症状が強い・頻繁な場合はかかりつけ医への相談をおすすめします。
冷え性には市販の温感クリーム・貼り薬は使っていいですか?
温感クリームや温湿布は一時的な血行促進に役立つ場合があります。ただし皮膚が薄くなっている高齢者は低温やけど・かぶれが起きやすいため、使用上の注意をよく確認してください。特に就寝時の使用は低温やけどのリスクがあります。皮膚に異常が出たら使用を中止し、医師・薬剤師に相談してください。
塩分を控えると食事がおいしくなくなりませんか?
塩分を減らしてもおいしく食べる工夫があります。①かつお・昆布などのだしをきかせる、②レモン・酢・柑橘類の酸味を活用する、③ごまや香辛料・ハーブで風味を豊かにする、④醤油・味噌は「かける」より「つける」習慣にする、などが参考になります。味覚は少しずつ慣れていくため、急に変えずに徐々に減らすことが続けやすいとされています。

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